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最近の無気力な日々とそこで見えてきたもの

最近、無気力な日々が続いていました(今もそうかもしれません)。

『もしロリ』の発売後、ほとんど休むことなく次回作(漫画の予定)の構想を練り始め、
比較的早い段階でネーム的なものをだいたい形にすることにも一応成功しました。

ですが、それ以上、あまり筆が進みません。
この調子で勢いに乗って作品を仕上げてしまえばいいんじゃないかと自分でも思うのですが、
どうにもやる気が起きないのです。
どうしてでしょうか。
(まあ、ある程度のところまで構想を練るのは好きだけど、それ以降の詰めの作業は
難しいと感じることが多くめんどくさくなりがちだというのは、いつものことだといえばそうなのですが。)

次回作の制作とは無関係なちょっとしたお遊びなどは、結構やる気になるのですが、
そういうお遊びはあくまでサブとして行っているのであり、
メインの作業の合間に行うぐらいのものと位置づけているのであって、
メインの作業用に用意した時間に本来行うべきであるメインの作業にやる気が出ないで
やらなきゃなーと思いつつも何をするでもなくすっきりしない気持ちを抱えながら
だらだらと過ごしているという状況です。
それと関係あるかは分かりませんが、性欲も衰えてきています。


先日発売した『もしロリ』がDLsiteだけで既に100本以上売れており、
僕にとっての当面の目標ラインであったピコ脱出のラインを
(今後も安定して越えられるかはともかく)越えることができたことが、
僕にある種の安心感を与え、それによってなんとかしなきゃって切迫感が薄れ、
作品作りへの動機付けが薄れた面があるんじゃないかなと思います。
根をつめて作品を作り終えた後の燃え尽き症候群的なものや、
本当にこれでいいのかっていうネームの出来への疑念といったよくある作品作りの上での悩みなど、
他の原因もあるとは思いますが。


まあ、原因はともかく、
最近無気力なわけです。

今までの人生で今のように無気力な時期がなかったわけではないですし、
数多くあったと思うのですが、今回は久しぶりなのか、あるいは、
少し無気力ぶりに今までのと違いがあるからなのか、
何か少し不思議な感じがしています。

最近よく味わうのは、
世の中がどうなるかとか、自分が社会的に意義あることをすることとか、
そんなこと、どうでもいいんじゃないかって感覚です。
人類がどうなろうが、人間社会がどうなろうが、そんなこと別に大したことではないというような感覚でしょうか。
今まで大きな関心事だった、自分が社会と言う枠組みの中で生きて何を成すかとか、成さないかとか、
そういうこと自体、どうでも良いことのように思えてきている気がします。

僕は昔から世の中の流れや自分と世の中との関係について
かなり強い関心を抱いてきた人間だと思うので、
最近上記のような感覚を味わうことに、違和感?を覚えている気がします。

でも、違和感を覚えるだけでなく、歓迎もしているのです?
僕は世の中の色んなしがらみから解き放たれることを精神的な成長として良いものとしてとらえる気持ちもあるからです。
欲望に振り回されることなく、暮らせるようになってきているのなら、
それは素晴らしいことなんじゃないかとも思えます。


ただ、色んなことが前と比べるとどうでもよくなってきているとはいえ、
例えば誰かに激しく攻撃されるとか、自分が強く嫌悪するものと向き合うことに、
何の関心もストレスも感じないというわけではないのです。
自分との距離感が比較的遠い世間一般の流れなどには、急速に興味を失ってきている気がしますが、
自分の生活に密着したこと、自分の身の回りのことでは、
まだまだどうでもよいとは思えないことが結構あります。


そして、今の生活の中で色々気になることがあって大きなストレスを抱えると、
今の生活におさらばしたい、今の生活を抜け出したいという思いが高まってきます。

初期段階では、このしんどい人生を終わらせたいって感じです。
それはおそらく、疲れているため、今のストレスフルな生活から離脱するために
積極的に行動する気にもなれず、あーこのまますーっとこの世から消えられたら楽だよなあって感じで。
まあ、結局、自殺することへの抵抗感が完全になくなったわけでもないし、自殺という行動を
積極的に起こすためのエネルギー自体、無気力さのあまり出てこないので、自殺には至らないわけですが。

そして、ある程度冷静さや気力が回復してくると、第2段階として、
死んで人生を終わらせる代わりに新天地への移転を考えたりします。
比較的都会的な今の暮らしを止めて、田舎で晴耕雨読(というより晴耕雨作)的な生活にでも入ろうかなと思ったりします。
田舎で隠居的な暮らしを送るなどというと、欲望から解き放たれた仙人のような人間になったから
と考える向きもあるようですが、今の僕の場合はそうではなく、
それは、自分がどういう生活を送ろうがどうでもよいと思えるからではなく、
おそらく、今の生活におさらばしたい、今の生活を抜け出したいという思い
(それはおそらく、より満足度の高い生活形態に変化させたいという思いの裏返しであると思う。)
からだろうという気がします。

つまり、欲に動かされなくなったのではなく、
僕の中で活動的な状態にある欲望の種類が変化したのではないかと思うのです。


今までは自分から様々なしがらみに心を奪われていて、
今の生活に多くの不満を抱えながらも今の生活を捨てて大きく異なる生活に入ることには
根強い抵抗感があったと思うのですが、
最近色んなことについて以前ほど強烈なこだわりを持たないようになってきて、
以前より気持ち的に身軽になってきたと思います。
そして、身軽になった結果、面倒なことの多い今の生活に留まるのではなく、
今の生活環境にさよならをして、より自分にとって居心地のいい新天地に移住する方向に、
以前よりも心が向かっているのだろうと思います。


それと関係してると思うこととして、
最近、体をもっと動かすことに、良さを感じています。
近年動かさな過ぎだったから運動を増やすことで体を健やかにしようってのもありますが、
単にそれだけのことではなく、
比較的頭を使わずともただひたすらに体を動かせばある程度結果が着いてくるというような
原始的な第一次産業的な作業を暮らしの中に取り入れれば、
更に言えば、そのような作業をある程度の時間行うことによって、
生活していく上で必要な物質的糧を安定して得ることができるならば、
より大きな生きる喜びを得られるのではないかと感じるからです。

とはいえ、絵を描くことや文章を書くこと、自分の作品を作り出すことなどの、
頭を使った文化的活動に興味がなくなったわけではありません。
ただ、作家を生業として生きていることを前提に様々な制約の中で生きていくとか、そういうのよりも、
基本的な生きる糧は、農作業や肉体労働などで自給自足的に獲得し、
それによって世間のしがらみから離れ悠々自適に暮らす条件を整え、
余暇の時間に気の向くままに自分の好きな表現を追及するというような生き方の方が、
今の僕にあっているんじゃないかと再び思えてきているということです。


まだ完全にしがらみから解き放たれた訳ではありませんが、
今までよりは重い荷物を背負わなくていいような気がしています。
それは、他者から要求されることが減ったということではなく、
自分自身が「もうそこにそこまでこだわることはないんじゃないかな」と思えるようになって来たということです。
他者からすれば、僕が新天地に移転することを、快く思わないかもしれませんが、
それはそれとして、僕にとっては、もはや自発的に今の生活の場に留まる理由は
薄くなってきているのだと思います。
まあ、一時的なものであって、また自分の中のしがらみが復活するかもしれませんが。


Vガンのルペシノさんの言葉、「馬鹿な男に付き合うことはないんだよ」って感じの言葉が、
今の僕の気持ちにフィットしている気がします。

まあ、脱社会し、自分の気ままに暮らすといっても、
完全に隔絶された世界でない限り、世間・社会とは地続きであり、
社会の動向と無縁でいられるわけではないわけですから、
単純に社会との交渉を断とうとすれば、自分の生活が脅かされずに、
気持ちよく生きていけるというほど、ことは単純ではないわけですが。

場合によっては社会との交渉をもつことが、
欲から完全に解き放たれていない人間にとって、
自分にとって心地よい場を守るために有効で選択すべき行動であるという思いは、
今もなくなったわけではないのです。
今までほど、社会との交渉に固執しなくなっているだけで。

と、まあ、久しぶりに切通や宮台の本とかを読んだりしながら、
自分の考えを長々と書いてみました。
宮台の主張は世間的に叩かれることも多いようですが、僕は昔からすごく共感できることが多いです。

宮台的に?状況をまとめると、
今まで社会的な意味の世界に強くこだわりながらも社会との軋轢に苦しんで生きていた中間型の僕が、
今社会的な意味などどうでもよいという個人主義的・脱社会主義的なもののとらえ方にシフトしてきて、
それに伴い、今まで社会的な意味があると思えていたからこそ行っていた様々な行動を続ける気力が減衰し、
それと同時に、社会的にどのような意味や意義があるかを問題にしないという前提の下で自分が欲する暮らし方に
今まで以上に憧れるようになってきている、ということになるのかな。



2010/09/28 06:34 | 日記 | COMMENT(0) | TRACKBACK(0) | PAGE TOP▲

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